4月16日無事に脳梗塞の手術が終わり、集中治療室のベッドで回復を待つ状態になっていたその4日後、吐き気に襲われ、意識を失いました。
とても幸運な事に、意識を失った場所が集中治療室だったので、処置が早く、また直ぐにMRI検査を受けることが出来ました。もしあれがトイレとかで起こっていたら、、、今頃この世にいなかったかもしれませんね。
ボロボロになっていた血管が破裂
リハビリを終えて集中治療室のベッドで休んでいた時に襲ってきた吐き気と意識障害、検査の結果は脳血管からの出血でした。クモ膜下出血の発作です。その原因は、、、
子供の頃から甘い物が大好きで、大人になってもそれが変わらず、その食生活がたたっての糖尿病による高血糖状態が何年間も続いた結果、脳の血管がボロボロになっていて、脳梗塞が治ったことで調子に乗って歩き回って上がった血圧に耐えられなかったのです。
以前通っていたかかりつけ病院の内科の先生に「このままの血糖値で生活していると重大な結果になりますよ」と言われていたのに、糖尿病を本腰入れて改善しなかった自業自得でした。病院の先生の言われることには素直に従うべきでしたね。
手術は無事成功、そして長い入院生活に
破れた脳血管を脳外科の先生に繋いでもらい、無事手術は成功しました。頭蓋骨をめくって行う大手術となりました。術後、麻酔と鎮静剤の影響で長い間意識が戻りませんでしたが、嫁さんが必死になって呼び掛けてくれたおかげで、この世に戻ってくることが出来ました。あとで看護師さんが「聴いている集中治療室の看護師が泣いちゃう位必死に呼びかけられていましたよ」と言っていました。家族ってありがたいですね。
今ならはっきりとわかるのですが、発作で意識を失ってから手術が終わって目が覚めるまでのこの数日間、生死の境目をさまよった事で、自分の価値観が全然別の人と入れ替わったと感じています。
別の人の魂が入ったのかな?
それまでは、お金、自由な時間、名声を得ることが最優先の目的として生きていましたが、この入院中にベッドの上で考えていたことは「せっかく拾ったこの命、誰かを笑顔にすることに使いたい、それが一番幸せな生き方だ」と志すようになっていました。今回、福祉運送事業を立ち上げることにしたのはこの体験からです。それまで「凄い」とか「尊敬する」とか思っていた人や状況にまったく価値を感じなくなっていました。障害を負った事で判った事がたくさんありました。
「脳血管障害が原因で障害を負ってしまった人の役に立つ事業を展開する」これが人生の目的になりました。